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Claude Code Skills: 自分専用の AI ワークフローを作る · 第 5 回 / 全 6 回

レッスン5: ケーススタディ: コードレビュー用スキルを作る

学習目標:

  • 複数ステップのワークフローをどう構成するかを学ぶ
  • チェックリストパターンがどう適用されるかを理解する
  • サポートファイルを使いこなせるようになる
  • 実運用に耐える複雑なスキルを1つ作り上げる

前提: << レッスン4 | 次: レッスン6 >>

コードレビューがケーススタディに向いている理由

コードレビューは、構造化されたワークフローの教科書的な例です。1

  • 手順が決まっている: 規約をチェックし、問題を探し、修正を提案する
  • 基準が測定できる: どのチェック項目も、通るか通らないかのどちらかになる
  • 絶え間なく繰り返す: どの PR にも必要になる
  • スキルに向いている: チームのレビュー基準をスキルに書き込めば、どのレビューも同じ水準を保てる

このケーススタディで示すのは、次のことです。

  • 複雑なワークフローを明確な手順に分解する方法
  • チェックリストを軸に指示を構成する方法
  • 複数の出力次元を一度に扱う方法

ステップ1: レビューのスコープを決める

何かを書き始める前に、このスキルが何のチェックを担うのかを決めます。

今回のコードレビュースキルは、次の3つの次元をカバーします。

  1. 規約: 命名、フォーマット、コメント
  2. 潜在的な問題: エラーハンドリング、エッジケース、セキュリティリスク
  3. 保守性: コードの重複、関数の長さ、ロジックの複雑さ

あえてチェックしないこと:

  • ビジネスロジックが実際に正しいかどうか(これには要件そのものの知識が必要)
  • アルゴリズムの効率(これには性能テストが必要)
  • UI/UXデザイン(コードレビューのスコープ外)

ステップ2: ディレクトリ構造を作る

今回は、レビュールールを整理するためにサポートファイルを使います。2

ファイルを分ける理由:

  • SKILL.md は短く保ち、コアなフローだけを置く
  • 詳細なチェックルールは別ファイルに置き、必要に応じて読み込む2
  • チームはメインファイルに触れずに、各チェックリストを独立して保守できる

ステップ3: メインの SKILL.md を書く

ステップ4: サポートファイルを書く

checklists/naming.md:

checklists/error-handling.md:

ステップ5: 問題だらけのケースでテストする

問題をいくつも仕込んだスニペットを用意します。

スキルを呼び出します。

/code-review
[上のコードを貼り付ける]

出力には次のような指摘が含まれるはずです。

  • ⚠️ 命名: processdataxy はいずれも汎用的すぎる
  • ⚠️ const/let ではなく var を使っている
  • ⚠️ === ではなく == を使っている
  • ⚠️ data が null でないか、配列であるかを一切チェックしていない
  • ⚠️ item.value が存在するかを一切チェックしていない
  • 提案: この関数はより小さな純粋関数に分割できる

ステップ6: イテレーションする

最初の実行で表面化しやすいこと:

  • 見逃し(本当は問題なのに拾えなかったもの)→ チェックルールを追加する
  • 出力が長すぎる → 重要なものだけを報告するよう出力フォーマットを引き締める
  • 誤検知(正常なコードを問題としてフラグ)→ 「要確認」カテゴリを追加する

改善を続ける:

  1. レビューのたびに、すり抜けた問題を書き留める
  2. チェックリストを更新する
  3. もう一度テストする
  4. 1か月もすれば、スキルは本当に精度が上がる。3

まとめ

  • コードレビューはスキルに自然にはまる: 手順が固定、基準が測定可能、繰り返しが多い
  • フローをチェックリストとして構成する: 規約、エラーハンドリング、潜在的な問題、保守性
  • サポートファイルがスキルを保守しやすく保つ: メインファイルは短いまま、詳細なルールは別に置く
  • 出力に等級をつけることが重要: 合格、要検討、要修正 — レビュアーが何から手を付けるべきか分かるように
  • イテレーションを続ける: レビューのたびに見逃したチェックを追加すれば、1か月で精度が上がる

次のレッスンでは高度なパターンに進みます。個人スキルとプロジェクトスキル、バージョン管理、そしてチームでの協働です。

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Footnotes

  1. Anthropic エンジニアリングブログ: Equipping agents for the real world with Agent Skills — https://www.anthropic.com/engineering/equipping-agents-for-the-real-world-with-agent-skills

  2. Anthropic プラットフォームドキュメント: Agent Skills overview — https://platform.claude.com/docs/en/agents-and-tools/agent-skills/overview 2

  3. Claude Code skills: .NET ワークフローと再利用可能なプロンプト — https://codewithmukesh.com/blog/skills-claude-code/

練習

01

よく知っている領域を1つ選び — フロントエンドのコード、API 設計、SQL クエリ、ドキュメント — その領域向けのレビュースキルを作ってください。

レベル1: 自分だけのレビュースキルを作る

要件:

  1. レビューの次元を最低3つ
  2. 各次元に具体的なチェック項目を3〜5個
  3. 明確な出力フォーマット(合格、要検討、要修正)
  4. 実際のケースで最低2件テストする
完了基準 · ローカルでチェック
02

1つのコードを取り上げ、2通りでレビューします。

レベル2: 人間のレビューとスキルのレビューを比べる
  1. 自分の手で
  2. コードレビュースキルで

それぞれが何を見つけたかを比べ、次を書き留めてください。

  • スキルが拾って、あなたが見逃した問題
  • あなたが拾って、スキルが見逃した問題
  • スキルの指摘のうち誤検知だったもの(問題としてフラグされたが実際は問題ない)
完了基準 · ローカルでチェック